Model · 呼吸モデル
呼吸を A / B / C に分けて考える
通常呼吸の力学、口・気流を操作点にする感覚、発声中の圧制御を同じ一軸の分類にしない。
Evidence positioning
- Established
- Supporting evidence / analogue
- User observation
- User hypothesis
- AI inference
- Unknown
Aの物理はEstablished中心。Bの機序とCの統合control modelにはObservation / User hypothesis / Unknownを含む。
本文では、機構・解剖、cue、主観的な感覚、未検証の仮説、AIによる統合を同じ強さで扱いません。Evidence policyを見る →
Elucider Bodyでは、呼吸をA・B・Cに分けています。
ただし、三つは「三種類の呼吸法」という同じ軸の選択肢ではありません。
A — 身体構造の変化から空気が動く
通常の吸気では、胸腔容積が増えることで肺胞圧が大気圧より下がり、圧力差によって空気が入ります。
この物理では、空気そのものを先に動かす必要はありません。
身体側の容積変化 → 圧力差 → airflow
という順序です。
ここから「胸郭を広げる」「横隔膜を下げる」といったcueがどの程度実際の配分を変えるかは、物理機構そのものとは別に検証します。
B — 口や気流を操作している感覚
Bは、本人には「口から空気を入れることで肺が膨らむ」「口から空気を出すことで肺が減る」と感じられる呼吸です。
この感覚を、単に錯覚として捨てません。
一方で、その感覚だけから「口や咽頭が実際の駆動源である」とも決めません。
現在のworking hypothesisでは、
- 実際の主なdriveは胸郭・呼吸筋系
- 口や気流がcontrol representationになっている
- 上気道の抵抗調整も部分的に加わる可能性がある
という組み合わせを候補にしています。
C — 発声中の呼吸圧制御
Cは安静呼吸の分類ではありません。
歌唱・発声中に、呼吸系が 声門下圧とairflowの時間軌跡をどう作るか というcontrol strategyです。
高い肺気量では肺・胸郭のelastic recoilが呼気方向へ働きます。そこに吸気方向の活動がbrakeとして残ることがあります。肺気量が下がれば、能動的な呼気筋の寄与が必要になることがあります。
著者モデルでは、この複数の寄与を完全にON/OFFするのではなく、必要な差分でnet outputを調整する可能性を考えています。
この「差分で制御する」という統合モデル自体はUser hypothesisです。
三つを混ぜない
Aが成立してもBの主観は消えません。
Cの呼吸圧制御が成立しても、Bの機序が説明されたことにはなりません。
そして、本人のcueや感覚からL1・L2の生理機構を直接断定しません。
この分離が、Elucider Bodyの呼吸モデルの出発点です。