Articles · 身体制御の基礎
筋肉を「硬くする」から「縮む方向へ操作する」へ
筋腹を固めるcueと、筋全体の走行に沿ってactive forceを出そうとするcueを分けて考える。
Evidence positioning
- Established
- Supporting evidence / analogue
- User observation
- User hypothesis
- AI inference
- Unknown
cueの効果比較はUser hypothesis。筋力学そのものとは分けて扱う。
本文では、機構・解剖、cue、主観的な感覚、未検証の仮説、AIによる統合を同じ強さで扱いません。Evidence policyを見る →
「筋肉に力を入れる」という言葉は、実際には複数の操作をまとめています。
たとえば、筋腹を硬くする、関節を動かす、動作方向へ力を出す、筋の走行を思い浮かべて短縮方向へ働かせようとする。これらは同じcueではありません。
Elucider Bodyで使うcue
ここでいう「起始と停止を近づける」は、端点を文字どおり近づける運動のことではありません。
起始・筋腹や筋束の走行・停止を、幅を持つ一つの構造として表象し、その走行に沿ったshortening directionへactive forceを出そうとするmotor representationの略記です。
そのため、実際の筋の長さは条件によって変わります。
- 外力より筋力が大きければ短くなることがある
- 釣り合えば長さがほぼ変わらないことがある
- 外力が大きければ、活動しながら長くなることもある
cueと実際のkinematicsは別です。
なぜ分けるのか
Elucider Bodyで知りたいのは、「正しい言葉」を決めることではありません。
どのcueが、どんな活動・力・感覚・再現性につながるかを比較できるようにすることです。
そのために、少なくとも次の四つを分けます。
- 物理機構
- 解剖学的なactuator
- 本人が使うcue
- 本人に生じる感覚
「強く感じたから、その筋だけが強く働いた」とは限りません。逆に、感じにくいから操作できないとも限りません。
現時点での位置づけ
筋の走行に沿ったcueを使うことでcontrol resolutionが上がる、という部分はUser hypothesisです。
筋収縮・active force・外力との関係は既知の筋力学で説明できますが、特定のcueが他のcueより有効かは別の問いです。
Elucider Bodyでは、この区別を崩さずに、単一筋から複雑筋・体幹・呼吸・喉頭へ広げていきます。